39001
(Road traffic safety management Systems:RTSマネジメントシステム)とは、交通死亡事故・重傷事故をゼロにするための「しくみ」です。ISO 39001を導入することで組織の道路交通安全の取り組みの方針、目標を作り、マネジメントシステムとしてPDCAサイクルを回しながら継続的に改善していくことができます。
この規格はスェーデンのイニシアティブにより、2012年10月にISOとして発行されました。スェーデンでは、1997年から交通死亡事故をゼロにするための取組である「ヴィジョン・ゼロ」を国策として取組んでおり、その経験がこの規格にも活かされています。ISO 39001は以下のような目的、対象となっています。

<目的>
道路交通における事故を防ぐ(自動車衝突事故による人的被害を軽減する)ためのマネジメントシステム(以下「MS」)を作り、運用・維持し、またMSを改善することによって、交通事故死傷者をゼロにすること。
<対象>
運送事業/廃棄物収集運搬業/スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどの流通事業/駐車場/宅配サービス/自動車製造業 等

ISO 39001は交通安全に関連する幅広い事業で適用が可能です。自分たちが直接自動車を運転する事業だけでなく、駐車場のように「運転するのは顧客」である事業においても適用可能です。